矢野宏先生の思い出
計量士 阿知波正之

Memories of Dr. Hiroshi Yano by Masayuki Achiha
田口玄一博士の展開された活動は米国でタグチメッソッドとして高い評価を得ていたが、品質管理の一つの統計的手法と思われていたことも多く、技術の評価、品質損失などの理解は進まなかった。企業の品質管理部門の中にはアンチタグチも多く、その展開には抵抗があった。そのため学術として認められる「品質工学」として、矢野宏先生はその考え方の強力な推進とともに、研究者の成果が認められる学会が必要として、品質工学(フォーラム)の設立(1993年4月)に尽力された。
矢野宏先生の思い出 計量士 阿知波正之
矢野宏先生の思い出 計量士 阿知波正之
計量計測のエッセー 
矢野宏先生の思い出 計量士 阿知波正之

アキアカ 2023‎年7月28日、‏‎高原にて撮影。
アキアカネ 赤とんぼである。アキアカネは夏に八島湿原(標高1,630m)のような高地に移動。涼しい場所で夏を過ごし、秋に羽化した里に降りて産卵する。夏の高原でにアキアカネを見、秋になると里で見る。

(タイトル)

矢野宏先生の思い出 計量士 阿知波正之

(本文)

 矢野宏博士(以下先生と記す)の訃報を聞き、20年を超える永年の指導、課題に対する戦略的な活動への取り組みなど多くの学びがあった。その中から思い出の幾つかを記す。

最初の出会い

 1983年自動車部品会社の計量士として、計量管理を担当しているとき、(社)計量管理協会の計量管理簡易化研究委員会の中に名古屋小委員会が組織され、その委員として参加することになった。企業外の活動への参加は初めてであり、またメンバーとしては若手であったので、一番乗りを予想して会場へ参上した時、すでに威厳のある人物が存在し、恐る恐る名刺交換したのが先生との最初の出会いであり、同研究会の最高責任者に出迎えられ、若輩者として大変恐縮した。

 そのこともあって以後先生と率直に意見交換できることになった。

活動の記録は本(文献)として残す

 研究会活動のアウトプットとして、報告書を作成して終了することが一般的であるが、先生から「本(文献)として残さなければならない」指導された。

 報告書で終わるのではなく本とするには更なるエネルギーが必要であったが同研究委員会の結果、「すぐに役立つ計測管理マニュアル」として発刊され、執筆者の一人として、喜びを感じた。併せて本を発刊するには売れなければならないので、その前年に日本規格協会から発刊された「経営者・管理者のための計測管理」は3,000部以上のノルマがあって、発行数増加のため関係者に配布し、大変苦労されたとの話をされた。小生もその後執筆した本の発刊時には関係者に配布し、発刊数を増やすよう努力している。

研究会は具体的課題の研究事例を示す

 前記の研究委員会の(社)計量管理協会名古屋小委員会のメンバーにより愛知県計測管理研究会が組織され、“儲かる計測管理”を目指し活動が進められていた。先生はその機会に時々参加され、オンラインの品質工学に関わる指導をされていた。

 さらに技術開発に関わる品質工学の普及と発展を目的として、1991年4月に(財)日本規格協会の名古屋支部に「計測機研究会(MFRG)」を設立するので、運営に協力するよう指示があった。

 この研究会は参加メンバーが計測と技術開発の研究事例の発表が求められ、年一回田口玄一博士の総合指導が行われていた。メンバーが発表する研究テーマの段階で、先生からテーマ選定の考え方を厳しく追及され、その段階で挫折するメンバーもいたが、最適な技術成果を挙げ所属企業の一事業部門の基盤となった成功事例もあった。研究会の趣旨から知識習得を目的の参加者への指導はなく具体的な研究事例の指導に重点が置かれた。

品質工学会は論文を発表する

 田口玄一博士の展開された活動は米国でタグチメッソッドとして高い評価を得ていたが、品質管理の一つの統計的手法と思われていたことも多く、技術の評価、品質損失などの理解は進まなかった。

 さらに企業の品質管理部門の中には〝アンチタグチ"も多く、その展開には抵抗があった。そのため学術として認められる「品質工学」として、先生はその考え方の強力な推進とともに、研究者の成果が認められる学会が必要として、品質工学(フォーラム)の設立(1993年4月)に尽力された。

 学会はその活動の成果として、学会誌に掲載される論文の充実が不可欠とされた。しかし品質工学フォーラムの会員は大学とか研究機関の関係者は少なく企業の技術者が大半で、あったため、論文を書く機会は少なく、先生は論文構成のイロハから技術的内容を含め論文完成まできめ細かく指導されていた。

手書き原稿の解読が難しい・連載の編集

 あるとき研究会メンバーから先生が寄せられる手書きのコメントの解読が難しいとの意見があり、先生に聞いたところ、「新幹線の揺れで文字が乱れた」と言われたが、先生の手書き資料は思考に合せて記録する必要から、速記録並みに早く独特の記録であった。

 永年の経験から初見の人に比べればかなりの解読ができた。日本計量新報社の編集部から先生の連載原稿を受け取ったが、掲載にあたり協力してほしいとの依頼があった。2000年に永年勤務した企業を退職し次のステップに向けて現在話題のリスキリングのため時間的余裕があったので、編集を引き受けた。

 大半は読解できたが固有名詞の人名、文献名など資料調査し、どうしても解読できないときは校正段階で先生に修正いただき、約1年を要したがWord原稿を日本計量新報社へ入稿できた。

 日本計量新報第2413号(2001年9月9日)から「計測技術から品質工学」として2541号(2004年6月13日)まで80回連載された。この活動により改めて先生の研究活動の変遷を知ることができた。(日本計量新報全紙面データから閲覧可能)

多次元情報評価のMTSは難しい

 2011年3月11日に品質工学入門コースの事例発表会が日本規格協会で開催され、先生の指導が行われ小生も参加しているとき“東日本大震災”が発生した。当時品質工学の新しいテーマとして多次元データの解析手法MTS(マハラノビス・タグチシステム)が展開されており、先生を中心にMTSによる地震予知の研究が行われた。

 地震の起きる前の地震計の振動波形をMTS解析し、地震発生前に予知しようとする研究で、地震波形データの入手、地震発生の機会が少ないなど困難な背景があり難しいと言われていた。このMTSの活用研究として、品質工学会の会員の動向について研究を進めるように、あいち計測研究会に指示があった。

 最近SNSで話題のAIについて、初期は誤りが多く学習により進化すると言われているように当時は雲を掴むように思え、研究が進まず先生の期待に応えることができなった。このことから、品質工学は“先行性”を志向していて追従できないことを自覚した時でもある。(2023年08月記)


2023-08-06-memories-of- dr-hiroshi-yano-by-masayuki-achiha-


大手不動産二社 恒大と碧桂園の債務不履行が出現した中国経済の基底を探る

2023年7月の工作機械受注20%減の1142億円 前年同月比7カ月連続マイナス
工作機械の受注動向は金額の動きが計量計測機器と重なる



計量計測のエッセー

矢野宏先生の思い出 計量士 阿知波正之

計量管理とは何かを懸命に問うた一人の技術官僚

計量法の皮革面積計の規定そして実働する皮革面積計

数学と物理はできないという自己暗示から抜け出せば計量士国家試験は突破できる

GDP数値によるモノサシで経済繁栄をみる危うさ

メートル法と田中館愛橘、高野瀬宗則、関菊治の三氏

地方公共団体の予算措置義務と指定定期検査機関

都道府県と特定市などの市町村の計量行政実施への責任

日本経済と物価上昇の行方

計測の技術行為と法的計量行為という二つの性質

不都合な事実と不要なことがら

計量器コンサルタント制度とその理解

亜ヒ酸をめぐる中井泉氏鑑定と河合潤氏の分析手法解析による結果の対立

質量の単位㎏と質量発生の科学のお話し

計量法のハカリの指定定期機関制度運用の現状

試験難易度によって自己を評価付けする現代の人々

地球温暖化と花見酒の経済

2022年日本経済の素描

質量の地球での振る舞いかた

質量の起源を探る

質量の起源の究明と質量計測の取回しの実際

数学者と物理学者は数式によって実現されることを事実だと考えている

重力とは 重力の単位 地球の重力値 重力の作用

池袋事故におけるハイブリット車暴走の原因は誤操作によるか機械故障か

新型コロナウイルス感染症ワクチン

走り、曲がり、止まるという車の機能にはさまざまな技術要素と交通事故

計量行政職員は計量の安全を守る護民官として位置づけられていた

カーボンニュートラルという虚構政策

科学研究費に求める成果に振り回される人々

人の言葉の基(もとい)は教養である

人口減少の事情と日本の50年先の状態

2020年日本経済の素描

机と椅子が織りなす快適値としての29cmという科学

新型コロナウイルス感染症COVID-19対応の温度計測機器

文武両道は集団催眠がもたらした言葉だ

日本の次世代経済はのみの市経済か

COVID-19に感染したら生命と財産を何とか守ってやる

バベルの塔に似た都市集中と林の中の工場との対比

新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア

COVID-19におびえて洞窟に3カ月避難した日本

新型コロナ対応で経済を止める愚挙

下気道感染症で300万人、下痢性疾患で140万人、結核130 万人、これと新型ウイルスを比較する

新型コロナウイルスと肺炎疾患を考える

新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(18日午前2時時点)AFP 2020年3月18日 5:23発信地:パリ

新型コロナウイルス感染症で体温計が市場から消えた

(不適切な表現などについては意に反するものですのでご容赦ください)

2020-06-15-japan-frightened-by-covid-19-and-evacuated-to-a-cave-for-3-months-
メートル法と田中館愛橘、高野瀬宗則、関菊治の三氏(計量の歴史物語 執筆 横田俊英)
 
計量計測のエッセー

よく働くことを喜びとする 渋沢栄一の論語と算盤

日本の学生の無駄な一年を取り戻す

読み書きソロバンができない大学生

カーボンニュートラルという虚構政策

人の言葉の基(もとい)は教養である

人口減少の事情と日本の50年先の状態

机と椅子が織りなす快適値としての29cmという科学

新型コロナウイルス感染症COVID-19対応の温度計測機器

COVID-19に感染したら生命と財産を何とか守ってやる

バベルの塔に似た都市集中と林の中の工場との対比

新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア

COVID-19におびえて洞窟に3カ月避難した日本

新型コロナ対応で経済を止める愚挙

下気道感染症で300万人、下痢性疾患で140万人、結核130 万人、これと新型ウイルスを比較する

新型コロナウイルスへの国と東京都の対応の是非

新型コロナウイルス感染症で体温計が市場から消えた

新型インフルエンザ薬タミフル誤計量と天秤の改善措置

【資料】新型コロナウイルスと肺炎疾患を考える
【資料】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(18日午前2時時点)AFP 2020年3月18日 5:23発信地:パリ

計測と計量管理の教養こそ計測技術者が身につけるべきこと

計測がねじ曲げられると白が黒になる(白いものを黒くしてしまう社会の掟の怖さ)

いつでも使える計量辞書としての国際単位系ページの利用

田中館愛橘の物理普及講演と寺田寅彦の物理学を元にした随筆

適正な計量の実施は国家と地方公共団体が共同して実現すべきもの

富士山より高かった八ヶ岳が崩壊すると泥流は甲府盆地の向こうまで流れた執筆 甲斐鐵太郞
韮崎と須玉に連なる丘の七里岩は八ヶ岳崩壊による岩屑(がんせつ)なだれの跡だ


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)

素直でない人は嘘をつく 素直とは正直者のことだ

法人とその構成員の意欲と能力を映し出しているwebサイト

数値や言葉を翻訳変換して診断する

大手情報媒体が低俗化しフェイク情報が充満する

人は他の人を映し鏡として生きる意義を成立されている

カメラの撮影枚数にみる技術開発とリチウムイオン電池


地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ

球速表示160kmは確かか(球速表示160kmは信ずるに値するものなのか)

内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方

(タイトル)
控えめな計量法が適用されて実現する平和な社会
(サブタイトル)キログラムの単位記号はkgでありKGではない。メートルの単位記号はmでありMではない。

計量の教養こそ身に付けるべき課題だ

0.1%の計量器の検定・検査が世のなかに適正計量を実現をもたらす

地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ
見えないモノを見えるようにする計測技術
強い欲求をもっているとニーズは自ずと分かるものらしい
すべては丈夫な身体と丈夫な心あってこそ
消費は人口減少の度合いで減りGDPも同様に推移する
キログラムは新定義を満足させたうえ50 µgから10 µgに精度向上
質量と重量の違い及び質量の単位キログラムの定義変更
規則に照らせば不正でも総合性能としては問題ない事柄
バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚

ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

霧ヶ峰 雪景色

秩父札所二十四番 光智山法泉寺

6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る

正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった

上高地 晩夏

風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません

川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

和歌山市加太港の浜に立つ

山梨県牧丘村で秋の風景に出会った。今は新しい市になっているがその名は知らない。

ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

浅草の浅草寺界隈に足を向けた 外人がいて蜘蛛の巣の鉄塔が見えた

旧塩山の恵林寺界隈を見物した

仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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